お便り~いますぐ準備をしよう~ 糖尿病と災害を乗り切る
2025/10/17
10月に入り寒い日も増えてきましたね。
この季節は台風や大雨など自然災害が起こりやすい時期でもあります。
実は9月1日は「防災の日」、9月は「防災月間」として定められており、災害に対する心構えや意識を高める大切な時期です。
そんな「防災月間」に合わせて今回のテーマは「災害を乗り切る」です。
糖尿病をお持ちの方にとっては、一般的な災害対策のほかに医療面での備えも必要になってきます。
では医療面での備えとはなんなのか…。
ポイント①十分な食事と飲料の確保
まずは十分な食事と飲料の確保です。
これは一般的な災害対策にも関わってきますね。ただ、避難生活中は乾パンやインスタントラーメンなど炭水化物が多い簡単な食事になりがちになり、血糖値が高くなってしまう可能性があります。
栄養バランスも血糖値をコントロールするのに大切です。例として保存期間が長く、タンパク質が豊富な肉や魚の缶詰なども一緒にと確保しておくとよいでしょう。
ポイント➁普段内服しているお薬を手元に確保
あとは普段内服しているお薬も重要になってきます。
できれは2週間ほど余分に手元に確保しておくことをお勧めいたします。食料品などと一緒に持ち出せるようにしておきましょう。
また、お薬手帳や糖尿病連携手帳などを常に持ち歩くことも大切です。
災害はいつどこで起きるかわかりません。
災害の対策は「起きてから」ではなく「起きる前」から始めていくことが大事です。
この「防災月間」をきっかけに、今一度日常への備えを見直していきませんか?