栄養コラム栄養コラムvol.7~中性脂肪を下げる対策②アルコールの飲みすぎ解決編~
こんにちは!管理栄養士のアダチです。
気温が上がりじんわりと汗ばむ季節になってきました。
しゅわっとしたビールやハイボールが恋しくなってくる時期でもありますね・・🫧
前回の栄養コラムvol.6~中性脂肪を下げる対策①食事の食べ過ぎ解決編~では、
適正なエネルギーの計算方法と、栄養成分表示の見方をお伝えしました。
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今回は中性脂肪を下げる対策②
「アルコールの飲み過ぎ」の解決編です。
血液検査で中性脂肪の数値が高い時に、「お酒は飲みますか?」と
お医者さんから言われたこともあるのではないでしょうか?
❝お酒を飲むと中性脂肪が増加するのは、肝臓がアルコールに反応して
中性脂肪を作り出す仕組みによるものです。
アルコールが肝臓に入ると、
・中性脂肪の原料である脂肪酸を作る酵素の働きが活発になる
・脂肪酸の燃焼を促す酵素が抑制される
・アルコールの分解産物であるアセトアルデヒドが中性脂肪の分解を妨げる
これらにより中性脂肪が肝臓に蓄積され、結果的に血液中に放出されるため
血液検査で高い値を示します。 ❞
参考文献:中性脂肪.jp
それでは今回は中性脂肪を下げる対策の第2弾「アルコールの飲み過ぎ」の解決編で
3つの解決策をご紹介をします♪
解決策①アルコールの基準を守り、休肝日を設ける
生活習慣病の予防や糖尿病合併症の予防のための、アルコール基準があるのはご存じですか?
純アルコール量とは
お酒に含まれるアルコールの量をグラム(g)で表したものです。
アルコール度数の異なる種類のお酒を飲んだ時に、同じ杯数だとしても
体に吸収されるアルコール量は変わってきます。
その量を計算する方法としては、以下の通りです。
お酒の量(ml)×(アルコール度数(%)÷100)×0.8(アルコールの比重)
また、キリンやSAPPORO、宝酒造、Orion、Asahiなどのアルコール飲料を販売する会社では、純アルコール量を缶の側面に表記し始めていますので、お手元にあるアルコール飲料を確認してみましょう!
次に休肝日のメリット&コツです。
1週間の生活の中で、休肝日を設けるようにしてみましょう。
解決策➁糖質量、純アルコール量に注意!
お好みのお酒の糖質量や純アルコール量を確認し、純アルコール量20グラムの適正量を守りましょう。
解決策③ノンアルコールや糖質0飲料を有効活用!
休肝日や、お酒自体の糖質をカットしたい方におすすめなのがノンアルコール飲料や、糖質0飲料です。
お酒のカロリーとしては1gあたり7kcalのエネルギーがあるため
高カロリーに分類される飲み物でもあります。
・糖質の多いお酒は糖質0飲料を、
・アルコール度数が高いお酒はノンアルコール飲料を、
上手く活用していきましょう。
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「アルコールの飲み過ぎ」についての3つの解決策、いかがでしたでしょうか?
習慣を見直すのは簡単なことではありませんが、中性脂肪を減らす第一歩として、
できることから1つずつ始めてみましょう♡
まつもと内科では、栄養相談を実施しています。糖尿病に限らず、食事に関するお困りごとがありましたらお気軽に栄養相談希望の旨をお伝えください 。
管理栄養士 アダチ