お便り糖尿病網膜症について ~眼科を受診しよう~
2021/07/19
糖尿病の合併症の一つ「糖尿病網膜症」のお話をします。皆さん、眼科の定期検査は受けていらっしゃいますか・・・?
糖尿病合併症にどうして目の合併症があるのでしょうか?
眼の一番奥、眼底というところには網膜という神経の膜があり、多くの毛細血管があります。糖尿病の患者さんの血液は、糖が多く固まりやすい状態になっているため、
網膜の毛細血管を詰まらせたり、血管の壁に負担をかけて、眼底出血したりします。そのため、血液の流れが悪くなり、網膜に酸素や栄養素が不足して糖尿病網膜症の原因となります。
進行した場合には、硝子体で大出血が起こり、失明に至るケースもあります。
日本人の失明原因の第一位は緑内障、第二位は糖尿病網膜症です。糖尿病網膜症で視覚障害になる人は年間3000人にのぼるといわれています。過去の血糖コントロールが悪かった場合は、たとえ現在の血糖値が良くても糖尿病網膜症を発症する可能性があります。そのため、10年以上の糖尿病歴の人は注意が必要と言われています。
検査を受けたことがない、しばらく検査していないという方は、ぜひ眼科受診をしましょう。定期通院できている方は、続けてくださいね!